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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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朝食のタンパク質、足りていますか?



 前回の続きで、「タンパク質って大切ですよ!」のお話です。

 タンパク質がしっかり作られていると、からだは活気のある街のようになります。

 必要な建物(骨、筋肉、皮膚など)が立ち並び、そこで働いたり、メンテしたりする人たち(酵素、ホルモン、その他いろいろ)も大勢いてにぎやかなイメージ。


 タンパク質が足りないと、建物は少なくなるし、古くてボロボロの家もチラホラ。人手も不足して淋しい街になります。体調の悪い人は、こういう状態になっているかもしれませんね。



 では、からだの中で活発にタンパク質を作るためには、どうすればよいのでしょう?

まず、タンパク質が作られる仕組みから考えてみると、カギになるのは、インスリンです。


 インスリンは食事をした後に分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。食事をしてから数時間たつとインスリンの分泌は収まり、代わってインスリンと逆の働きをする「グルカゴン」というホルモンが分泌されます。



 インスリンにはたくさんの働きがあります。細胞に「どんどんタンパク質を作りなさい」と指示を出すのも、その1つ。インスリンによって、細胞たちの意識は建築モードに切り替わるのです。


 一方、グルカゴンが盛んに分泌されている時は、細胞はタンパク質の分解を進めます。こちらも、とっても大切な作業です。古くなって働きの落ちたタンパク質は粗大ゴミ化しますから、どんどん処分した方がいいです。そこで分解されたパーツは新しいタンパク質を作るためにリサイクルできるので、ムダになりません。



 食事をした後は、インスリンが分泌されることによって、細胞たちは「よっしゃ!気合入れてタンパク質をガンガン作るか!」とやる気満々になります。でも、その食事に肝心のタンパク質が入っていないと、建築作業は進みません。ですから、毎回の食事からしっかりタンパク質を摂る必要があります。


 特に、朝は時間に余裕がなかったり、食欲が湧かなかったりして、簡単にすませがち。タンパク質が少ない食事になりがちです。

寝ている間はずっとタンパク質の分解モードが続いていますので、朝の食事で合成モードにしっかり切り替えることが大切です。


 まとめますと、からだの中をにぎやかな街並みにするためには、「朝食を充実させる必要がある」ということですね。



 

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