木村拓哉さんも、お料理に一切砂糖を使っていないらしいですね。
最近のバラエティ番組で、「自分の家には、お砂糖いないです」と話されたと聞きました。
「なんだ、ボクもキムタクと同じじゃん」、と言いたいところですが……
実は、ウチにはお砂糖さん、います。
いや、ずっといなかったんですよ!20年以上いなかったんです。
料理に一切使っていないので、必要ないですから(必死)。
では、なぜ今はお砂糖がいるのか。
原因は、インドなのです。
ヨガ教室の先生たちとインドに出かけた時に、チャイを飲みました。
それが、シッカリと甘味がついたチャイだったんですね。
それから……
「本場のチャイはかなり甘い」
「チャイは甘いのがおいしい」
と頭にたたきこまれてしまったのです。
ちなみに砂糖は、インド料理の師匠である香取薫先生から教えられた洗双糖を使っています。
それでも、砂糖の出番はチャイを飲む時だけで、料理には使っていませんよ~
コーヒーは昔も今もブラックだし、麦茶にも砂糖は入れません(笑)。
チャイでは、とんでもない失敗もしました。
雑誌編集者の女性が2人、ビタミンの取材にいらした時のことです。
「チャイは甘くなくちゃダメ」としか考えられなくなっていたぼくは、当たり前のように砂糖をどっさり入れたチャイをお出ししました。
一口飲んだ瞬間、編集者の方々はワサビ10倍のお寿司を食べたしまったかのように白目をむき、互いに顔を見合わせました。
「うげぇ~、なんだこの砂糖の量、まじか~!」
「あたしたち、これ飲まなきゃいけないの!?」
「だいたい、コイツこんなトンデモないもの出してきて、本当に栄養学の先生なのか!?」
もちろん、口に出しては、そんなこと言いませんよ。でも、ぼくにはお2人の心の声が確かに聞こえました。
その後、互いに「砂糖」や「チャイ」には一言もふれず、でも頭の中はこの2つのワードに占領されたまま取材を終えました。
さすがにそれからは、お客さんにチャイをお出しする時に、「砂糖を入れますか」とお聞きするようになりました。
ですが、ほとんど全員に「砂糖なしで」と言われてしまいます。
「え~、それで本当においしいのかなぁ~」と内心ガッカリしています。
ちなみに、ぼくが作っているチャイのレシピは、こちらをご覧ください。
砂糖には習慣性がありますから、「飲まずにいられなくなってないか……」と感じた時には、しばらくチャイから遠ざかるようにしています。
飲む時は何かをしながらついでに飲むのではなく、ただチャイを味わうだけの特別な時間として楽しんでいます。
【 by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】
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