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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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~腸の壁は、ぺらっぺらに薄い その2~  消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」㊻【 by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 消化管について、いろいろなイラストでご説明してきたので、ゴチャゴチャになってしまったかもしれません。一度整理しておきましょう。



 久しぶりの登場!おにぎり山のトンネルです。


 消化管はからだの中を貫通しているトンネルのようなものです(入口は口、出口は肛門)。


 このトンネルの壁のほとんどは、一層の細胞で作られています。とても薄く、頼りない仕様なのです。




 トンネルの壁の上には、「栄養素を吸収する扉」があります。


 扉の種類はたくさんあります。


 ブドウ糖にはブドウ糖専用の扉があり、アミノ酸にはそれぞれに専用扉があります。扉が用意されていないものは本来、からだ本体の中へ吸収されません。




 トンネルの壁や扉のあたりを、少しリアルなイラストにしてみましょう。


 消化管トンネルの壁は、このように細胞が並んで作られています。細胞はたった一層なので、ぺらっぺらの壁です。








 栄養素の大半は腸で吸収されますが、腸の壁を作っている細胞には、栄養素を取りこむ輸送体が用意されています。


 これが、栄養素を吸収する扉になっているのです。




 細胞を一つ通過すれば、目の前には血管がありますので、すぐに血液中に入ることができます。  


 壁が薄ければ、栄養素は吸収されやすく、即座に輸送ルートに乗せやすくなります。







 でも、消化管トンネルには栄養素だけでなく、悪いヤツもいろいろ潜り込んでくる可能性があります。壁は薄く頼りないし、それを通過されると簡単に血液に侵入されてしまいます。


栄養素はスイスイ通過させながら、それ以外のものは確実にブロックしなければなりません。

これは、とてもとても難しいタスクなのです!

次回に続く。

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