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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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~一番小さなかたちにならないと吸収できません~ その2 消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」㊳ 【 by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 「でんぷん」を例にとってお話ししてきましたが、「消化と吸収」は知れば知るほど「よくできた仕組みだな~」とうなってしまいます。

 正にあるべきかたちに作られた、ムダのない美しいシステムです。

 人体は小宇宙と呼ばれたりしますが、消化と吸収だけを見ても、宇宙の神秘を感じます。

 そのあたりを少し書いてみることにします。


 でんぷんはブドウ糖がつながってつくられています。

 そもそも「ブドウ糖ってナニモノ」?

 ブドウ糖は、細胞にとってのエネルギー源ですね。ブドウ糖は一斤の食パンのようなもの。でんぷんはそれがつながったものとイメージしてください。








 


 でんぷんが口から入ってくれば、からだは「あっ!これは貴重なエネルギー源となる栄養素だ!」と気づきそうに思いませんか?

 いわゆる「いいもん」と「わるもん」がいるとすれば、いいもんと分かりそうに思います。









 パンなら、一斤でもそれが長くつながったものでも、パンに変わりはありませんね。からだも、ブドウ糖たちをまとめて「大切な栄養素」として扱ってあげても良さそうですが……。










 実際には、からだの方は「役にたつ栄養素」かどうかを判断しようとはしていません。単純に、用意した入り口にカチリとはまるものを入れているだけです。











 からだ本体を一つの国だと考えると、入国審査のようなゲートが腸にあります。ブドウ糖は簡単に通過できるのですが、それより長いつながりだと通してもらえません。







 そこまで厳しく管理せず、ブドウ糖の2つのつながり、3つのつながりを通してあげても良さそうに思えるかもしれませんが、それをするととっても面倒なことになります。

 まず、吸収できる「かたち」を増やそうとしたら、対応するドアを追加しないといけません。これは腸にとっては大変な負担です。






 また、ブドウ糖のペアやトリオまで吸収されてしまうと、からだの中は、ぜんぜん美しくないカオスな状況になってしまいます。それについては、次回お話ししましょう。

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